本来、塗装とは木材を化粧的な用途に使用する場合に、着色して木目や材色等を際立たせると共に、木材の表面を傷,汚れなどから保護することが目的で、日本では古くから漆を使用して、その目的や風合いを大切に求めてきた。一方、1967年 ドイツのバイエル社が極めて短時間に硬化する紫外線硬化(UV)塗料を商品化した。これにより、硬度・透明度が高く、象嵌・螺鈿などの細工の隙間埋めとしての用途が広がり、美しい仕上りと表面の保護を兼ね備えたことで、高級家具や建築内装材にも展開が可能となった。
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